静環検査センターは、
有機フッ素化合物の分析において、
規制対象である水道水や地下水はもちろん、
土壌や血液など幅広く対応が可能です。
流 れ
※血液のご依頼についてはお問い合わせください。
※個人でのご依頼はお請けしておりません。
有機フッ素化合物の概要
- ●定義と特徴
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有機フッ素化合物は、ペルフルオロアルキル化合物及びポリフルオロアルキル化合物を総称して「PFAS」と呼ばれ、撥水・撥油性、熱・化学的安定性などの特徴があります。これらの物質は環境中での持続性が高く、生態蓄積することが知られています。
- ●使用用途
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その特徴が幅広い分野で注目され、洗剤、電子機器の表面加工、防水加工、調理器具のコーティング、消火剤など、私たちの身近な製品にも使用されています。近年では、有害性や蓄積性などが明らかとなってきたため、一部のPFASの使用・製造が制限されています。
導入・背景
PFASは「分解の遅さ/環境中に長期にわたる存在」「生物蓄積/食物連鎖を通した人への蓄積」「移動性/地下水・土壌中の移動性が高いため広範囲への影響」といった点が懸念されるため、分析により数値化することで以下の評価が可能です。
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環境中の汚染の監視
地下水、河川水、土壌などの環境中でのPFASの濃度を測定し、汚染状況を監視できます。PFASに係る国内の規制としては、地下水・河川水等と水道水について、それぞれPFASの一部であるPFOS及びPFOAの合算値で1リットルあたり50ナノグラム以下という暫定的な目標値(指針値)が設定されており、こちらとの対比も可能となります。
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健康への影響評価
PFASは健康への影響が懸念されており、血液中に蓄積することで特定の健康リスクが増加する可能性が示唆されています。PFASの暴露量や人体への影響を評価することができます。
分析のポイント
- ●分析対象
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河川/湖沼/海域、地下水、水道水、工場排水、土壌、血液※
規制のかかっている地下水等の環境水や水道水以外にも幅広く対応します。
※血液に関しては「研究用」に限り取り扱いが可能です。詳しくはお問い合わせください。
- ●分析項目
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規制対象であるPFOS・PFOAはもちろん、PFHxS※をはじめとするその他の有機フッ素化合物についても幅広く分析が可能です。
(血液についてはPFOS、PFOAに対応)※水道水ではPFHxSについて、PFOS及びPFOAと同様の性質を持ち、その代替品として使用されているものであることから「要検討項目」として位置づけられています(目標値は設定されていません)。
- ●分析方法
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- ・環境水/水道水:環境基準/水道法に基づく分析方法
- ・工場排水/土壌:上記分析方法に準拠
- ・血液:環境省、米国規格により検証した分析方法
試料採取における注意事項
- ●地下水等の水試料について
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- ・試料採取する容器は専用容器を使用します。(弊社でご用意します)
- ・弊社でご用意した容器はPFOA・PFOS分析用に洗浄してあります。対象試料での共洗いは不要です。
- ・バケツ等の採取器具を使用する場合は、フッ素樹脂加工されたものの使用を避け、使用前にはメタノールで充分に洗浄してください。事前にメタノール洗浄できない場合は、試料により充分に共洗いした上でご使用ください。
- ●土壌、血液について
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- ・土壌、血液に関しては事前にご相談ください
環境水、地下水、水道水、土壌に
ついては試料採取から承ります。