食品工場や飲食店等で働く方が食中毒の原因菌を保有していない事を証明するため、糞便を対象として食中毒原因菌の検査を行っています。
主な分析内容
腸内細菌
腸内細菌検査はなぜ必要か、また腸内細菌検査を実施して陽性となった場合どうしたらいいのか疑問に思われる方が多いと思いますが、腸内細菌検査が必要な方は次の方です。
1)食品営業施設で食品を直接取り扱う業務に従事している方(*1)
2)給食施設で働いている方(*2)
3)水道事業の浄水場などで働いている方(*3)
4)貯水場の清掃を業務としている方(*4)
[陽性の場合]
腸内細菌検査で陽性になった場合の取り扱いを法的に示しているのは「感染症の予防及び感染症の患者の医療に関する法律」(*5)です。細菌性赤痢や腸管出血性大腸菌のような三類感染症に感染した場合は、食品を直接取り扱う業務への従事制限を行う必要があります。
ノロウイルス(便)
ノロウイルスによる食中毒は全国的に食中毒発生件数及び患者数の第一位が続き、食品からの感染はもちろんのこと、ウイルス保有者がさわった食材からの感染も多数報告されています。ノロウイルスを保有していても症状を示さない人も多くいるため、その対策に苦慮するところです。食品を扱う人はもちろん、老人保健施設や幼稚園・保育園で働く人は、ノロウイルス対策として手洗いの施行とノロウイルス検査を行うことが重要です。
[検査方法]
リアルタイムRT-PCR法
『大量調理施設衛生管理マニュアル』に記載されている遺伝子検査方法です。
- ・当社では年中無休でノロウイルス検査を行っています。
主に使用する設備機器・名称
- ●採便管用PCR前処理装置
- ●リアルタイムPCR装置